更年期(45~55歳)には、女性ホルモンの分泌量が急激に減少するため、全身的な症状や部分的な症状、精神的な症状など、さまざまな症状が現れます。
これらを「更年期症状」といい、ホットフラッシュ、肩こり、冷え、疲れやすい、腰痛、物忘れ、イライラ、頭痛、不眠、集中力がない、めまい、動悸、息切れ、不安感、関節痛、高血圧、高脂血症、無気力、皮膚のかゆみ、胃の症状、耳鳴り、うつ症状などがあげられます。
ただし、これらの症状は他の病気が原因でも現れることがあります。
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、高血圧、糖尿病、肝機能異常、貧血、脳腫瘍、関節リウマチ、がん、精神疾患、うつ病などの器質的疾患を除外することが重要です。
「更年期症状」のうち、日常生活に支障があるものを「更年期障害」といいます。