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寝違い
2009/07/09
寝違い
 朝起きたとき、くび(頚)の後ろ側や、左右いずれかの側が痛み、ちょっと動かしても激痛が起こり、頚をうごかせなくなることがあります。
 不自然な姿勢で寝ていた翌朝や、寝る場所が変わったり、枕が変わったりしてもおこるようです。睡眠中なのでどのようにしておこったか本人にもわかりませんが、睡眠中は筋が弛緩するので、頭を不自然な角度にまげると、頚部の一部が過度に引き伸ばされて起こると思われます。朝起きたときだけでなく、そのほかにも長時間不自然な姿勢をとったり、冷たい風にあたったり、疲労したときなどに不用意に頚をひねったりした場合にもおこります。
 症状としては、頚のまわりや肩にある筋を押すと痛みが出たり、頚を動かすと痛みがでたり、後ろを振り返る時には、頚だけを回すのではなく、全身でなければ振り返れないこともあります。痛みの起こり方や病歴から寝違いであることがわかりますが、他の病気の有無を確認するため、X線検査や神経学的検査なども行います。
 治療としては、単なる寝違いでは、急性期の症状が長引くことはありませんので、安静にさえしていればふつう数日以内に痛みは消えます。症状の強いときは鎮痛剤、筋弛緩剤の使用や温シップや冷シップ、塗り薬の治療でなおります。
 また、鍼灸治療も効果があります。あまりにも、痛みが強い場合、カラーで短時間頚を固定します。なかには、頚椎の退行性変化(老化現象)などによるものや、炎症性の疼痛によるものなどがあり、この場合は治療が長引いたりしますので、安易な自己判断はせず、一度専門医の診察を受けることをオススメします。

頚の痛み・手のしびれの原因と治療
2009/06/06
 頚の骨(頚椎)は、あいさつ・食事・仕事等でたえずは動いています。特に頚の骨の5番目と6番目のところは、非常に良く動くため、40歳以上になると頚の骨が変形し、骨と骨の間にある軟骨(椎間板)が弱くなり、へしゃがってきます。
 この変形した骨や、扁平化した軟骨により、頚から腕や手に出る神経を圧迫し、頚の痛みや、肩こり、手のしびれ等の原因となります。特に頚と顔を上に向けると、脊髄から手に出る神経が強く圧迫されるため、これらの症状が強くなり、レントゲン写真を撮りますと、余分な骨や、扁平化した軟骨が確認されます。
 治療としては、痛み止めの薬や神経に対して効くビタミン剤、筋肉をほぐす薬等を服用したり、湿布・軟膏を塗ったりします。リハビリでは、筋肉の緊張を取り除く目的で、頚を軽く引っ張ったり、電気治療やマッサージを行います。

手のしびれと腕の痛み〜胸郭出口症候群〜
2009/05/12
手のしびれと腕の痛み〜胸郭出口症候群〜

20歳から50歳頃までの年齢で男性の場合、筋肉質でよく仕事とか、スポーツをする人、女性の場合はなで肩の人に手のしびれと痛みが起こることが良くあります。
手全体がしびれ、腕が痛く頸・肩がよくこるのが特徴です。
手を上げると痛み、しびれはよけいに強くなります。頚椎(首の骨)から出て手に伸びている神経と心臓から出て手のほうへ流れている動脈(鎖骨下動脈)が胸の第1番目の肋骨の所と鎖骨の下で一緒になって束になります。
 この場所はもともと狭いところであり力仕事とか家事・育児による肩・首の筋肉の凝りとか緊張がおこったときに神経・血管の束が圧迫されて手がじんじんとしびれたり、むくんではれぼったい感じが出てきます。
 治療としては電気治療とか、マッサージとか筋肉を暖めたりすることで、首・肩の筋肉の緊張を取ることによって、神経・血管の圧迫が除去されれば、しびれ等はとれていきます。また血の流れを良くするビタミンEなど筋肉を和らげる薬も効果があります。

頸肩腕症候群
2009/04/13
頸肩腕症候群

 頸から肩、腕、指にかけての痛みやしびれを訴えて来院される患者さんは人口の高齢化もあって近年増加しています。また、お年よりばかりではなく運動不足の成果、若い方が結構多いのにも驚かされます。
 頸肩腕症候群(広義の頸肩腕症候群)とは、このような頸から肩、腕、指にかけての痛みやしびれを総称していうのですが、その病態は実に多彩で下記のように
1) 頸の骨が加齢により変形し神経を圧迫するもの…頚椎症性神経根炎
2) 頸にある椎間板が神経を圧迫するもの…頚椎椎間板ヘルニア
3) 頸の骨の中にある靱帯が変化して神経を圧迫するもの…後縦靱帯骨化症
4) 肩の付近の筋肉や骨により神経、血管を圧迫するもの…胸郭出口症候群
5) 肘や手首で神経が絞扼されて起こるもの…末梢神経絞扼症候群

など様々です。しかし、病態がはっきりしている場合はそれぞれの病態が診断名として使われるため実際には病態がはっきりしない場合に頸肩腕症候群(狭義の頸肩腕症候群)という診断名が使用されています。
 以上のように広義の頸肩腕症候群の患者は、非常に多種多様であるためそれらを正確に診断し、頸の牽引、電気治療、固定、マッサージなどの多くの治療方法が、病院等では症状が少しでも軽減するように治療方針をたてていますので、専門医に相談しながら治療を行っていきましょう。

大後頭神経痛(肩こりによる頭痛)
2009/03/31
大後頭神経痛(肩こりによる頭痛)

大後頭神経痛とは、良性の頭痛の中に属し、筋収縮性頭痛と呼ばれています。
肩こりがひどい人は項頸部(うなじ)がつまった感じがして、こりがひどくなると頭痛が現れるという経験があると思います。
なぜなら、頭痛の原因になる大後頭神経が、項頸部で僧帽筋を貫いて後頭部へ出てきているために筋の緊張が増すと神経が圧迫され、割れるような痛みが後頭部に現れます。
 そして、この頭痛は、寝不足・疲れ・気苦労・曇った日・人ごみなどが重なると頭痛が現れることがあります。
また、内向的・孤立型の人、趣味がない人や、神経質・完ぺき主義の人は常時緊張しているために、ストレスの発散ができずに頭痛が現れやすいようです。
以上のようなことから、大後頭神経痛の起こる原因には、様々なストレスが大半を占めますが、中には姿勢(頸の骨)の以上などもあります。
 次に治療は、骨の異常や筋の緊張をとるために牽引したり、マッサージ・電気治療・鍼治療を行います。また、多くの場合はストレスが第一の原因になるので、他にスポーツ等の趣味や生きがいを見つけることも大切です。
 最後に頭痛の中には様々なものがありますので、一度専門医の診察を受けることをオススメします。

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